親戚の叔父が病気で入院しているので、先日お見舞いに行きました。
今年のお正月に会った時は元気に話していたのに、叔父はベッドの上から動くことができず、食べることもできず、話すこともできなくなっていました。
意識だけはあるようなので何度も話しかけてみるも、私のことがわかっているのかどうかも分からない状態でした。
あっという間に変わり果てた叔父の姿を見て、必死に涙をこらえるだけで、お見舞いに行っても何もできず、ただただ無力感にうちひしがれるだけなのでした。
そんなおり、2冊の本に出逢いました。
ひとつは「あかりバンク」というフォトブックです。
「あかりバンク」とは照明塾を運営する照明デザイナーの橋田さんという方がされている活動のことで、病院や老人施設など心のケアが求められる施設に手づくりのあかりを届けられているそうです。
「手作りのあかり」は見た目にもとても温かく、しかも可愛くて、すごくいいことだなあと思いました。
ご興味あるかたはこちらを。
もう1冊は「水の森」という絵本です。
屋久島在住の画家 高田裕子さんという方が屋久島の森を描かれているのですが、森の空気や気配、温度、光、音などがすごくリアルに伝わってきて、鳥肌が立ちました。
森というのは本当に生きていて、ただ「森」が描かれているこの絵本のなかにも人の一生が垣間みられる気がしました。
高田裕子さんの生の作品もぜひ観てみたいと思いました。
なんだか「生きる」ことを問いかけられるこのごろです。